年に1回の面談より1日1分の会話が大切

日常

はじめに

サラリーマンをしていますと、年に1回、その年の業績評価と翌年の業務目標を定める面談が上司との間で設定される人が多いと思います。私もこれまで、毎年、業績面談を経験しています。そして、毎回の面談を通じて、「日頃のコミュニケーションの薄い上司と、年に数回程度の面談だけでは、本音を話せない」ということ実感しています。

本記事では、これまでの私の経験を踏まえつつ、私が感じる、上司・部下の間のコミュニケーションのあり方、について、少し深掘ってみたいと思います。

年に1回の業績面談だけでは本音は話せない

業績・目標面談の場で、上司からは

「今年の君の業績について存分にアピールしてくれ」

「来年の君の成し遂げたいとこ、目標について、ざっくばらんに話そうか」

などの言葉から、面談が始まることが多いでしょうか。日頃から会話の機会が少ない上司の “ 腹の内 ” を察することが出来ず、

『どこまで本音で話していいのだろうか?』

『仮に、本音を話した際に、その後の会社生活に影響はないだろうか?』

と様々なことを考えてしまい、結果として、面談では、自分の業績結果について十分なアピールが出来ず、また、将来、自分が目指している方向性について等について、本音で話せない、ことが毎年、続いていました。ここでポイントとなるのは、『面談の相手同士の信頼関係が弱い』ことであると考えています。信頼関係のない人同士で、本音で話せるはずもないのも当然です。

そこで、上司と部下の信頼関係を強化するためには、年に1度の面談だけでは不十分で、やはり、日ごろから、信頼関係の構築・維持が大切になってくる、と考えています。

日ごろのからの信頼関係が大切

上司・部下の信頼関係の構築・維持には、日ごろのコミュニケーションが大切となってきます。しかし、『必要なコミュニケーションとは何か?』については、職種・人・環境などによって、一つに限定することは難しいと考えています。しかし、これまでの私の経験を踏まえて、敢えて、一つに絞るとしますと、『日ごろの仕事の進捗を共有し、問題が発生した場合には、一緒に解決の糸口を考て、解決へ導くこと』になってくると、考えています。

我々、一般社員側がすべきコミュニケーションの一つとして、与えられた仕事の進捗を逐一、報告すること、と考えています。上司は各社員のタスクの進捗が気になっています。計画通り、順調に進んでいるのであれば、問題はないのですが、仕事を進めるうえで障壁があり、計画から遅れている場合には、部署・チーム全体の進捗が遅れてしまう。仕事が順調に進んでいる、遅れているに関わらず、“ 仕事の進捗報告 ”我々から上司へ投げかける、コミュニケーションになってきます。

一方、管理職側がすべきコミュニケーションの一つとして、部下が抱えている仕事上の問題について、一緒にアイディアを出しながら、解決へ導くこと、と考えています。我々、部下が上司へ進捗報告をする、特に、進捗から遅れていることを報告する際、

『上司から罵倒されるのではないか?』

『リカバリー案を提出させられて、仕事が増えるだけなのではないか?』

等々、マイナス思考に陥り、なかなか上司に対して進捗報告が出来ないことがあります。この状況を回避するために、

「問題に対する解決策を考えて、再度、スケジュールを立案して、持ってくるように」

と部下を突き放つスタンスではなく、

「仕事を進める上で何が障壁で、その障壁を取り除くためには、何が必要か」

を部下と一緒に悩む、姿勢を見せて頂くだけで、部下側としては、上司へ相談しやすくなると、実感しています。日頃から、上司・部下の間で、対話を通じて、問題解決をするプロセスを重ねることで、徐々に信頼関係が築かれ、強固になっていると考えています。

一日1分の会話からスタート

上司・部下の信頼関係を構築・維持するために、初めから理想を高く設定する必要はないと考えています。むしろ、一日1分でよいので、上司から部下へ、その日の体調含めて、仕事の進捗に対する声掛け、時には、仕事とは関係ない話でもよいので、コミュニケーションを継続することが、大切であると考えています。

現在、私も後輩が出来まして、1日1分のコミュニケーションを意識して、後輩と接するようにしています。一朝一夕では、信頼関係は気づけませんが、1分の積み重ねで、日頃から相手が何を考えているのか、を掴めるようになってきていることを実感しています。

今後、私が管理職になるのか、なれるのかは未知数ですが、1日1分のコミュニケーションを積み重ねて、部下との信頼関係を築き、維持できる、そんな上司になりたい、と思い描いています。

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