はじめに
普段、サラリーマンとして働いている現状を、改めて振り返ると、限られた空間の中で、限られた人達と、月曜日から金曜日まで、決められた時間、拘束されている状況に身を置いていることに気づきます。一緒に働いている上司・同僚・後輩とは、生まれ育ち、出身地、価値観など、バックグラウンドが異となり、気が合う人、合わない人が混在している職場が普通だと思います。
しかし、学校やプライベートとはことなり、仕事では、気が合わない人とも、最低限のコミュニケーションを取る必要が出てきます。一方、気が合わないからといって、一切関わらない、という選択をするのも限界があります。おそらく、大多数の人は、無意識のうちに、一人ひとり毎に、適切な距離感を図りつつ、日ごろ仕事をこなしていると、想像しています。そんな私も、仕事の上で、距離を置きたい、苦手な人が職場いまして、時には失敗をしながらも、適切な距離感を図りながら、日々を過ごしてます。
これまでの、仕事において、私の上司・同僚・後輩との接し方を振り返ってみますと、いくつかのルールがあることに気づきました。本記事では、そのルールについて、ご紹介したいと思います。
①人の名前で呼ぶ
過去の上司との会話を振り返ってみますと、「おい、君」「ねえ、あなた」など、相手を呼ぶときに、二人称を多用する方がいました。その上司との間に、しっかりとした、信頼関係が築けているときは、二人称で呼ばれても、特段、何も感じませんでした。しかし、その信頼関係に亀裂が生じつつある状況で、「おい、君」と、呼ばれたときに、私の心の内では、「名前も憶えてくれてないんだ、上司は」と負のイメージを抱いてしまった、経験があります。
また、違うエピソードとして、他部署の管理職の方と、それまで多くの面識を持っていなかった状況で、ミーティングで一緒になった際に、「あっ、○○君だね」と、不意に名前で呼ばれた際に、「数回しか会っていないのに、名前を憶えて頂けていたのか」と、自分の存在を認識してくれていたことの嬉しさを感じた経験があります。
こうした経験を踏まえて、極力、相手の名前を呼ぶようにする、というルールを決めています。他部署の方で、顔は思い描くけど、名前が出てこない、といったときは、事前に名前を確認して、その方のもとに、向かうようにしています。
②親しい人でも呼び捨てにしない
過去の上司で、相手を名前で呼ぶ、ところまでは出来ていても、「おい、○○」「なあ、△△」と、相手を呼び捨てにする方がいました。上司が部下のことを、呼び捨てにして、何が悪い、と反論されそうですが、これも「①人の名前で呼ぶ」の段落で、述べたように、上司と部下の間に信頼関係が築けているときは問題ないのです。しかし、その信頼関係に綻びが出来ている状況では、呼び捨てにされることで、上司に対して、雑なイメージを抱いてしまう可能性があり、さらに、そのイメージが発展して、信頼関係を傷つける可能性が出てきてしまう、と私は考えています。
こうした考えから、相手を名前で呼ぶに加えて、「○○さん」、「△△くん」と、上司・同僚・後輩、関係なく、呼ぶように、ルールを定めています。
③後輩に対しても、基本、敬語
同じ職場で数年過ごしていると、徐々に、後輩が出来てきます。やはり、後輩ができると、先輩風を吹かせて、呼び捨て、タメ語をはじめとする、雑な日本語をついつい、使いがちかと思います。しかし、雑な日本語を話しかけられて、いい気持ちになる日本人は、基本、いないと思います。日ごろから、気持ちよく、後輩と仕事するためにも、「基本、敬語で接する」、というルールにしています。
④苦手な人ほど挨拶する
苦手な上司に対して、廊下やトイレで、一緒になった際には、特に意識して、挨拶をするようにしています。主な理由は二つ。一つ目は、基本、挨拶をして、怒ってくる人はいない、ことです二つ目に、先に、挨拶をすることで、会話のない無言のひと時を回避することが出来る、ことです。
苦手な人とは、話したい話題がないことが多いと思います。遭遇した際に、気まずい雰囲気を作らないために、先手で挨拶をする、を心がけています。
⑤自分の名前を呼ばれたら、第一声は「はい!」
話かけられた際に、一言目に「はい」というように、心がけています。この理由は、私に話し掛けてくる際に、無用なバリアを作りたくないためです。話しかけられた際に、スルーしたり、「はぁ」など、相手に威圧感を与える対応を取ってしまうと、相手も話かけづらくなり、知るべき情報を得ることが出来ない、もしくは、知れるまでの時間が長くなる可能性があります。
まずは、相手に対して、意思疎通のバリアを取り除き、相手の話を聞いたうえで、内容の判断をする、ことを心がけるようにしています。
最後に
上記5つ以外にも、無意識のうちに、判断を行い、日々、職場でのコミュニケーションと格闘していると思います。また、現状のコミュニケーション方法も完璧ではなく、今後も、日々、Try&Errorを繰り返しながら、無用なストレスを溜めない、環境を整えていきたいと思います。
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