はじめに
2018年11年に転職する前段階として、
資格取得、具体的には、“ 弁理士 ” 資格の取得を
目指していました。
結果として、“ 弁理士 ” 資格取得に失敗し、
また、資格取得を諦めた上で、
転職活動へと進みました。
本記事では、資格取得のきっかけ、
資格勉強中の生活、等について、
失敗談を中心に記したいと思います。
資格所得のきっかけ
2018年11月の転職への決意を前に、
“ とにかく今の職場から抜け出たい ”
“ その為に、新たに手に職をつけるべきだ ”
と思い立ちました。
そして、理系の技術者として働いていた経験を
活かせる資格として、“ 弁理士 ” 資格の取得を
目指すようになりました。
当時の事を今、振り返りますと、
高い志を持って、“ 弁理士 ” を目指していたのではなく、
“ 鬱屈とした現状を何とかして変えたい ”
との思いから、藁をつかむように、資格取得に飛びついた
という表現がぴったり当てはまる思います。
資格勉強スタート準備
“ 弁理士 ” 資格取得に向けて、
まず初めに、基礎知識をネットで調査しました。
通説には、合格までに必要な勉強時間が“ 3000時間 ”、
合格率が約10%、独学での合格は難しい、とのことでした。
そこで、通信教育講座を受講することとしました。
資格合格まで2年コースで、受講料は約45万円程でした。
一般サラリーマンにとって、決して安い金額ではありませんが、
当時、勢いに任せて、受講申し込みをしました。
資格勉強生活(前期)
当時の職場では、平日の平均帰宅時間が22時でした。
帰宅後、自由となる時刻が23時以降になることが多く、
また、仕事でのストレスと相まって、
平日の帰宅後に資格勉強することを断念しました。
その代わりとして、
平日は朝6時に起床、1時間、資格勉強。
土日に固めて勉強する(5時間×2日=10時間)。
というシフトで、資格勉強を開始しました。
勉強開始から6か月が経つ頃まで、
資格取得後の自分の姿を想像したり、
また、特許・法律に関する新しい知識が学べる楽しみ
から勉強に対して、高いモチベーションを
維持することが出来ました。
そのため、平日の朝6時から勉強を開始することが継続でき、
土日も5時間以上、勉強する日々が続きました。
しかし一方で、本業である仕事の忙しさが日に日に増していき、
計画していた勉強ルーティーンが崩れ始めていきました。
資格勉強生活(中期)
資格取得に向けた勉強を始めて、半年が経とうとした時期に
本業の仕事では、工場の拡張工事が開始されました。
私が担当している工程も拡張の対象となり、
通常の業務に加えて、新しい製造装置の導入から立ち上げ、
そして生産リリースまでのフォローといった業務が新たに加わりました。
体は一つのままですが、扱う業務が単純に2倍へ増えるイメージでした。
当然の事ながら、帰宅が24時を超える日が、散見される状況となりました。
この時期から、平日の朝6時までに起床することが出来なくなり、
平日朝の勉強を省略する日々が続きました。
平日の勉強時間の不足を土日でカバーしないといけないはずなのですが、
平日の仕事にストレス・疲労から、土日も昼過ぎまで寝過ごす
日々へと変化していきました。
こうした生活の変化から、勉強時間が激減し、
勉強開始から9か月が経つころには、勉強時間『ゼロ』の状態へと
陥っていきました。
資格勉強生活(後期)
本業の仕事内容の忙しさは変わらない状況が続きました。
勉強時間『ゼロ』の状態から、
元の勉強ルーティーンの戻すことが出来ませんでした。
資格取得を志しておきながら、
勉強時間が『ゼロ』の状態が続いている
自分に対する苛立ちと、
本業の仕事からのストレス、プレシャーから
最終的には『鬱』状態に追い込まれるかたちとなりました。
そして、勉強開始から1年が経ち、
本来であれば、短答式試験を受験する予定であったのですが、
受験することなく、そのままの流れで
自然消滅するように、“ 弁理士 ” 資格取得を断念しました。
今後に向けて
“ 弁理士 ”資格取得の失敗を通じで、
自分の精神の弱さを再認識しました。
また、仕事と並行して、資格取得を目指すことが
想像以上に難しいことを実感しました。
結果として、約45万円が無駄に終わりましたが、
“ 自分にとって、働きながら資格取得は目指すべきでない ”
という教訓とある種の諦めをするための勉強代だと、
自分に言い聞かせて、納得するようにしています。
今後は、勢いで資格取得に飛びつく前に、
“ 人生の中で自分は、本当に何を求めているのか ”
と自問自答しながら、次なる行動へと
進んでいきたいと考えています。
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