はじめに
湯布院に到着後、1時間ほどの “ 湯の坪通り ” の散策を経て、“ 湯布院の旅 ” のメインに位置付けていた“ 山椒郎 ” さんでの、ランチに向かいました。開店時間(11:00)の15分ほど前に、お店の前に到着しました。その時点で、先客はおらず、一番乗りでありました。
お店の内装
待ち遠しい気持ちからか、11:00までの15分が、いつもより長く感じました。時刻が11:00となり、ウェイターの方に案内される形で、入店しました。店内の様子は、木製のテーブル・椅子で統一されており、穏やかな森の中にいるような、落ち着いた雰囲気でした。
座席から窓越しに、由布院の山々が観えます。丁度、紅葉が始まる時期とも重なり、青々とした山々とオレンジ色に変わろうとしてい木々が、せめぎ合っている姿が、一枚の絵画のように、窓を通じて、楽しむことが出来ました。
今回、私と友人の2人で、“ 山椒郎 ” さん、を訪れました。注文するメニューとしては、それぞれで異なるものとし、合わせ箱の “ 海 ” と “ 山 ” を注文しました。
合わせ箱(海)
合わせ箱(海)では、様々な野菜の中に、お刺身が混ざっており、その下に、ごはんが敷き詰められている、見た目もインスタ映えするような綺麗さがあり、使用されている食材数も数多い、とても贅沢な内容でした。野菜は小さく切られており、一つ一つが異なる野菜で、どの部分を食べても、同じ触感となることがないよう、食材が配置されていました。さらに、それぞれの野菜の良さが伝わるよう、丁寧に調理されているように感じました。恐らくですが、個々の野菜を別々に調理をして、最後に一つの箱に丁寧に詰めていく、流れで、調理されているのではないか、と感じました。
食材の下に敷かれている、ごはんは山椒の風味を帯びており、同じお盆に添えられている、専用のタレを振りかけることで、味を変化させることが出来きます。
合わせ箱(山)
合わせ箱(山)では、野菜の中に混ぜられている食材が “ お刺身 ” から “ 肉 ” に変化します。大方のメニュー構成は、合わせ箱(海)と同じです。一口、一口で、異なる触感と味わいを楽しめる、同じ箱の中に踏められたメニューを食べているのに、一瞬、一瞬で、異なるメニューを食べているような、不思議な感覚でした。最後の一口まで、新しい発見がある、ランチでありました。
感想
メニュー構成としては、主菜、御汁物、御漬物、とシンプルですが、その一品一品の隅々まで、丁寧さが伝わってきました。特に、主菜の合わせ箱は、その中の、一食材、各々が丁寧に調理されていることを感じました。
日ごろのランチでは、時間との勝負で、とにかく早く、安くを追求することが多く、一口一口を意識することが無い、と言っていい状況です。しかし、今回、“ 山椒郎 ” さん、では一口一口を楽しむ、という元来 の“ 食 ” のあり方に気づくことが出来ました。
今後も、このような、日常生活では、体験できなことを、意識的に経験する機会を作っていくぞ、という思いを胸に秘めて、お店を後にしました。
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