はじめに
2022年2月上旬から始めた2回目の転職活動の結果、3月下旬に1社の内定を頂き、その1週間後に、内定を頂いた3社の雇用条件を比較検討し、転職先の企業を選択することが出来ました。この時点で、「現職に残る」という意思ななく、転職活動の最後の手続きとなる「退職手続き」を進める決意をしました。最初の動きとして、「退職の意」を会社側へ伝える必要があります。
今までお世話になった会社側へ、「退職の意」を伝えることに、心理的に、かなりのハードルがありましたが、転職をするには、この障壁を越えなければなりません。
初めに、直属の上司に「退職の意」を伝えることとしました。さらに、「退職の意」を伝えた際のリアクションを数パターン想定し、それぞれのリアクションに対する返答を準備し、面談に臨みました。
上司への報告
直属の上司
平日火曜日の定時後、17時30分頃、直属の上司に対して、
私「すみません。ご報告が御座いまして、少しお時間を頂けないでしょうか?」
直属の上司「おう、分かった。場所は取ってる?」
私「応接室を予約しています」
直属の上司「10分後に向かうよ。先に行ってて。」
私は応接室で待機することにしました。その10分後、直属の上司の足音が近づいていき、応接室に入室しました。直属の上司を奥座に案内し、2人とも、無言のまま着席しました。
直属の上司「おう。どうした?」
私「はい。すみません。唐突で申し訳ありません。退職を致します」
その後、5秒ほどの沈黙。
直属の上司「そっか、、、ん、、、」
その後、5秒ほどの沈黙。
私「はい。すみません。」
直属の上司「いや、謝る必要はないよ。そっか、こちらこそ、謝らないといけない」
その後、数十秒の沈黙。
直属の上司「んー、もうこの会社に残る意思はないかね?」
私「はい。すみません。退職の意思は固いです」
直属の上司「んー、そっか、、、それな残念だな、、、」
数十秒の沈黙。
直属の上司「んー、ちなみに、次の職場、聞いても大丈夫?」
私「はい。N株式会社に決定しております」
直属の上司「えっ!? それはおめでとうだな!いい会社だよ。確実にステップアップになる。退職を止める理由は無いよ。頑張れと送り出すしかないよ」
張りつめていた私の緊張が少し解けたと同時に、感謝の念と目頭が熱くなるのを覚えました。その後、涙を堪えながら、直属と上司と30分ほどの雑談をしました。次の職場の話、具体的な退職の手続き・スケジュールについて話を進めました。この後、直属の上司から所属部の部長へエスカレーションをし、その後に、より具体的に、退職手続きをどう進めるか、その都度、話していこう、ということで、この日の面談は終了しました。
採用時の部長
直属の上司へ、「退職の意」を伝えた翌日の朝、私の個人携帯に、未登録の電話番号から連絡が入りました。おもむろに電話に出たところ、電話の相手は、現職において、採用された当時の所属部長でした。2年前に、当時の所属部長が別部門へ移動になり、それ以来の会話でした。
採用時の部長「おはよう。今時間、大丈夫かな?聞いたよ。本当かい?」
私「あっ、おはようございます。はい、本当です。」
採用時の部長「そっか、君を採用した責任を感じていてね、申し訳なかった。もう、次の職場は決まっているの?退職の意思が可能性はゼロかね?」
私「はい。次の職場も決まっております。退社の意思の固いです。」
採用時の部長「そうか、久しぶりに話さないか?直近で、1時間ほどの面談をしないか?」
私「お忙しいところ、申し訳ありません。宜しくお願いいたします。」
その後、日程調整を頂き、2日後に、面談を行って頂きました。2年ぶりの面談ということで、緊張をしながら、会議室へ向かいました。
採用時の部長「時間取らせて、申し訳ないね。君の採用者として、責任を感じていて、申し訳なかった。君の退職の意思が変わる可能性にかけて、現在の部門の業務紹介を少しさせてくれ」
この後、10分程、別部門の業務説明について、説明を受けました。
採用時の部長「今の部門、今後、業務拡大が見込まれているんだけど、深刻な人手不足でね。そこで、君に加わってほしいと思っているんだけど、現時点で、退職の意思は変わる可能性はあるかね?」
私「そうですね、、、次の職場も決まっていまして、すみません、退職の意に変わりはありません。」
採用時の部長「了解。残り時間、もし良ければ、拡張中の工場を見学するかい?」
私「工場見学、可能ですか?宜しくお願いします。」
面談の残り時間、工場内を見学させて頂き、会議室に戻ってからは、お互いの趣味について、雑談をしながら、時間を過ごしていました。別れ際、
採用時の部長「次の環境でも、頑張ってねー」
2年ぶりの当時の部長との面談を前に、どのような話をしようかと、緊張をしておりましたが、終始、和やかな雰囲気を作って頂いたことに対して、感謝しかありませんでした。また、3年半前に、私を採用して頂いたにも関わらず、期待に応えられなかったことに対して、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
所属部の部長
直属の上司から、所属部の部長へ、私の「退職の意」が伝えられ、人事にエスカレーションする前に、所属部長と面談をすることとなりました。
詳細については、別の記事で記そうと考えていますが、今回の転職の主要因の一つが、所属部の部長であったこともあり、無理に面談する必要は無いのでは、と思いつつ、事務的な流れで、面談する運びとなりました。
所属部の部長「ちょっと、会議室までいいかな?」
私「はい」
会議室へ案内される。
所属部の部長「単刀直入に聞くけど、退職の意思が変わらないかね?」
私「はい。次の職場も決まっていますので、、、」
所属部の部長「ん、もっとはっきり言わないとだめだよ(語気粗目)」
この上司のリアクションに違和感を覚えつつ
私「はい。退職の意思が変わる可能性はゼロ%です(語気粗目)」
所属部の部長「そっか。わかった。何が原因だったんだろう?」
この方に、正直ベースに考えを伝えても意味が無いことが分かっていたので、間接的な・少し曖昧な表現を多用しながら、時間が過ぎるのを待ちました。その後も、
所属部の部長「君はどう思っている?君の考えは?」
など、私の考えをヒアリングするのみで、部長本人の考えを述べること無く、1時間程が経ちました。
今回の退社に対して、申し訳なさを感じておりましたが、所属部の部長との面談直後は、退職という選択が正しかったことを再認識しました。
今後に向けて
「退職の意」を会社に伝えるタイミングで、3人の上司の方と、面談をさせて頂く機会がありました。面談を通じて、現職における感謝と期待に応えられなかった申し訳なさを感じつつ、一方で、退職が正しい道であるということろ、再認識しました。
この後は、人事側にて、事務的に退職手続きを粛々と進めることと並行して、現在の職場における業務引継ぎを誠意をもって進めて参ります。
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