高野山ご参拝 ~金剛峯寺~

趣味

はじめに

高野山 金剛峯寺 外観の様子①

高野山散策の2日目、高野山エリアの西端の「大門」参拝を皮切りに、東側に向かいながら、各散策スポットを巡る作戦を立てました。続いて、高野山の総本山にあたる、「金剛峯寺」を参拝しました。本記事では、「金剛峯寺」参拝の様子について、ご報告致します。

金剛峯寺

 西暦1131年(元永元年)、10月17日に覚鑁常人(かくばんじょうにん)が鳥羽上皇の許(ゆるし)を得て伝法法院を建立、その後豊臣秀吉が亡き母公の菩提(ぼだい)を弔(とむら)うため、木食応其上人(もくじきおうごじょうにん)に命じて建立したことに始まります。当時は、秀吉公の母公の剃髪(ていはつ)が納められたため、剃髪寺と名付けられてそうですが、のちにその名を青巌寺と呼び、応其上人の住坊(じゅうぼう)となりました。

 その後は法印御房となり、栄華を誇りましたが、再三の火災によって焼失し、現在の本殿は西暦1863年(文久3年)に再建されました。西暦1868年(明治元年)に行政官から青巌寺を金剛峯寺へ改号するよう指導され、さらに隣接していた興山寺というお寺を庁舎として使用することになりました。その後、この二つのお寺は合併され、総本山金剛峯寺として現在に至っています。

金剛峯寺山門

 金剛峯寺の建物の中で一番古く、西暦1593年(文禄2年)に再建されたものです。昔はこの面を正門から出入りできるのは天皇・後続、当山の重職に限られていました。今でも一般の僧侶は、右の小さな入り口をもっぱら利用しています。

世界遺産・和歌山県 掲示資料より引用

外観の様子

高野山 金剛峯寺 外観の様子②

石段を登り、金剛峯寺の表門の目の前まで辿り着きました。表門の荘厳さに感動しながら、門をくぐり境内に入りました。

高野山 金剛峯寺 外観の様子③

茅葺きづくりの屋根に加えて、色調の統一された主殿の前まで赴き、ここまで、安全に旅を進めてこられたことに対する感謝と、残りの旅が安全であることをお願いしました。

高野山 金剛峯寺 外観の様子④

色合いは落ち着いた雰囲気ながらも、細部にまでわたる細かな彫刻が目に映りました。

高野山 金剛峯寺 外観の様子⑤

主殿の参拝を終えた後、拝観手続きを行い、主殿内部の見学に進みました。

内観の様子

主殿内部には、撮影禁止エリアがあります。係員の方に確認し、撮影可能のエリアで撮影を行いました。

高野山 金剛峯寺 内観の様子①

最初に目に飛び込んできたのは、樹齢数百年はあろうかという程、大きな木の断面でした。周りの襖との大小関係からもわかるように、自分の身長を遥かに超える大きさでした。

高野山 金剛峯寺 内観の様子②

続く部屋には、達筆な「金剛峯寺」の掛け軸が目に映りました。

高野山 金剛峯寺 内観の様子③

主殿の内側からの眺め。ひんやりとした主殿からの眺め、なぜか落ち着きました。

高野山 金剛峯寺 内観の様子④

続く拝観路として、長い廊下を進んで行きました。木製の床は完全で固定されておらず、歩く度に「キュウキュウ」と音が鳴る造りをしていました。

高野山 金剛峯寺 内観の様子⑤

拝観途中の眺め、規則正しく、綺麗な波模様が形成された砂庭が広がっていました。周囲の緑とのコントラストも赴きがありました。

高野山 金剛峯寺 内観の様子⑥

拝観経路の中頃、休憩室に到着しました。係員の方から、お茶を頂き、ひと時の間、肩の力を抜いて休憩をしました。

中庭の様子

高野山 金剛峯寺 中庭の様子①

拝観経路の終盤、丁寧に整備された、中庭を眺められるスポットに到着しました。

高野山 金剛峯寺 中庭の様子②

砂と岩のみで、その形・模様の変化で形成された、枯山水。

高野山 金剛峯寺 中庭の様子③

水は存在しないものの、砂・岩が織りなす雰囲気からは、水の存在を感じました。

和室大広間の様子

高野山 金剛峯寺 和室大広間の様子①

拝観経路の最後には、千住博作の襖絵が広がる和室を見学することが出来ました。

高野山 金剛峯寺 和室大広間の様子②

白・黒のみの色調なのですが、微妙なコントラストの変化を利用して、壮大な滝を感じることが出来る絵柄でした。

高野山 金剛峯寺 和室大広間の様子③

和室に居ながら、木々が生い茂る山中に身を置いているような感覚に陥りました。

最後に

高野山 金剛峯寺 外観の様子⑥

「金剛峯寺」の表門から入門してから、拝観終了まで約1時間、ゆっくりと拝観・見学することが出来ました。山奥の大自然に包まれた「金剛峯寺」ですが、主殿の茅葺き屋根、中庭の枯山水など、細部わたり、日々、様々の方が丁寧に管理維持されている、努力の積み重ねを体全体で感じることが出来ました。その上で、「小さな労力を日々、重ねていくことの重要さ」を痛感しました。

ここまでで、高野山散策はまだ前半戦。この後も、高野山散策は続いてきます。

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