はじめに
“ やりたい事を仕事にすべきか?”
就職をリアルに考え始めたことから、
自分の中で、幾度となくリピートてきた問いです。
理想を言うと、世の中のすべての人が
“ 自分がやりたい事 ” を自分の職業することが
できれば良いのですが、実際は、
その理想から遠い状況だと思います。
そう言う私も、“ やりたいことを仕事に出来ているのか? ”
と問われたら、“ No ” と答えるしかない現状です。
一方で、ここ最近、“ やりたい事を仕事にすべきなのか?”
と考えるように至りました。
このような、考えの変遷の一部を
本記事で、綴りたいと考えております。
学生時代
本格的に就職活動を始めたころ、
就職支援サイト等を利用しながら
自己分析と企業分析を行い、
星の数ほどある企業の中から
自分に合う企業を探し出す模索をしていました。
当時、大学の研修室では、
半導体の基板結晶に関する研修室に所属していました。
その流れで、“ やりたい事 ” を “ 半導体関連の材料開発 ”
と定めて数ある企業の中から
対象の企業を絞り込むを行っていました。
就職活動が進むにすれて、当初、思い描いていた
“ やりたい事 ” に沿った企業からの内定を頂けない
という現状にぶつかりました。
半強制的に、“ やりたい事 ” の範囲を広げるかたちで
具体的には、“ 半導体に関係する全ての分野 ” へ修正し、
応募対象の企業を広げていきました。
紆余曲折はありましたが、“ やりたい事 ” を上書きしながら、
最終的には、企業の内定をいただくことが出来ました。
新社会人時代
いざ、会社に入社した後に、
“ やりたい事 ” が出来るかと言いますと、
決して、そんなことはありません。
当然ながら、最初は先輩に付いてOJTを通じて、
会社内での仕事の進め方を覚える時期を
経験する必要があります。
さらに、OJT期間を過ぎたからと言って、
“ やりたい事 ” が出来るかと言いますと、
別問題になります。
当時、“ 新技術の基礎開発 ” が
私の “ やりたい事 ” として定めていましたが、
その部署の席の数は限られており、
その席を狙っている人はたくさんいます。
その席に座れるか否かは、
自分自身の努力とは別に、
運によるところが大きい
という現実を実感しました。
なかなか “ やりたい事 ” が出来ないと、
自分の置かれた環境に不満を持ち、
悶々としながら、日々、
働いていた時期でありました。
転職の後
前職での “ やりたい事 ” が出来ない状況を
打開したいと思い、転職活動を始めたころは
“ 半導体関連の基礎技術開発 ” を一丁目一番地と
定めて、転職活動を始めました。
一方で、転職後の人生の優先度を
考え直すこととしました。
同じ土地に5年以上住んでいますと、
現在住んでいる地域に愛着が生まれ、
コミュニティーを維持したいと
思う気持ちが強くなっていました。
その結果、“ やりたい事 ” のよりも、
“ コミュニティー”、“ 居住地 ”
の優先度が高いことに気づきました。
それに伴い、“ やりたい事 ” から
“ 自分が出来る事 ” を仕事と
すべきなのでは、現時点では、
思うに至っています。
今後に向けて
ここまで、“ やりたい事を仕事にするべきか? ” に対する
私の考えの変遷を綴ってきました。
現時点での、私の結論は、
“ やりたい事 ” は日々変わる、
つまり、新しい体験をするにつれて
日々、アップデートされるものである
と考えています。
したがって、日々変化するモノを基準として、
新たな仕事、新天地を探すことは、
大海原を壊れた羅針盤で進むような不安定なものだと、
むしろ、“ 自分が出来る事 ” を基準に
人生設計をすべきでなないのか
と考えるように至るようになりました。
一方、“ 自分が出来る事 ” は
大きくブレることはなく、
また歳を取るとともいに、
新たに勉強・修行をするとともに、
その位置を大きく変えることなく、
エリアを拡大していくこともできるからです。
私の現在の立ち位置として、
“ 自分のできる事 ” を少しずつ増やしながら、
“ 自分のできる事 ”を人生のコアとして、
人生設計をしていきたいと考えております。
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