11月の尺八レッスン『初鶯』に初挑戦

趣味

はじめに

10月までのレッスンでは、宮城道夫先生の作品である、『都踊り』を習っていました。10月のレッスンの時点で、曲全体を習得し、曲の細かな部分は、さらに詰める必要がありますが、一通り、一人で演奏できるところまで、行きつくことが出来ました。

そこで、11月のレッスンでは、続けて、同じ宮城道夫先生の作品である、『初鶯』を習得することとしました。『初鶯』も『春の海』『都踊り』と並ぶ、宮城道夫先生の作品で、箏・尺八の合奏曲として、演奏する機会が多いということで、将来、演奏する機会があろうことを想定して、レッスンに臨みました。

『初鶯』とは

宮城道夫(1894年_明治27年_4月7日 – 1956年_昭和31年_6月25日)先生が20歳の時(1914年頃)に作曲をされた作品になります。曲全体の構成は、前歌・手事・後歌の三部構成。歌詞は大和田建樹の詩集「雪月花」に所収されたものであり、五七調で鶯の初音を謳っています。宮城道夫先生の作品の中でも、箏、尺八のテクニックが難しいことで有名な作品です。また、宮城道夫先生の作品の中でも、箏・尺八の合せ曲として、多くの場面で演奏される曲の一つです。

「歌詞」
うぐひすの初音めづらし梅一樹(ひとき)訪ねて来鳴く
鶯の初音めづらし
今日よりはつぎて鳴かなん
明日よりはなれて鳴かなん
散る花の深さも知らで残る夜の
夢の枕を鳴き覚ます声もこの声
月霞む夕山かげに柴人のかへさ送りて鳴き残る声もこの声
今日よりはつぎて鳴かなんなれて鳴かなん

宮城道雄作曲 『初鶯』手事より (唄省略)

曲を習い始めた感想

11月のレッスンでは、前歌と手事の途中まで(手事後半の難所の前まで)を習いました。前歌部分については、楽譜を見た第一印象としては、自分の感覚で、中級くらいの難易度、という印象でした。私の基準でいいますと、初見で楽譜を見た状態で、その場で90%以上、旋律を指で追える感覚でした。しかし、実際、演奏を始めると、大部分は指で追えるものの、ところどころ、指使いのミスを誘発するフレーズが散りばめられており、幾度か、指間違いしてしまいました。指使いのミスをした箇所については、集中して練習をし、体で覚える必要がある、と感じました。

また、曲の旋律の一部分に、三曲の古典曲である『八重衣』を想起されるフレーズが含まれており、宮城道夫先生のバックグランドに古典曲がしっかり生きていることを感じました。

一方、古典曲との大きな違いの一つとして、連続音の処理の仕方が、大きく違う、と感じました。古典曲では、同じ音で16分音符の連続が続くフレーズでは、それぞれの音と均一の長さ「タン・タン・タン・タン」のように演奏するのではなく、「タン・タ・タン・タ」のように、跳ねるように演奏する技法があります。『初鶯』の中では、同じ音で16部音符の連続に、4分音符が一つたされた、フレーズが連続する旋律があり、その箇所では、「タンタンタンタン・ターン」と、跳ねずに、楽譜通りの長さで演奏することになります。このように、連続音の処理の仕方一つを観ても、古典曲との明確な違いを感じることができました。

次回レッスンに向けて

11月のレッスンでは、『初鶯』の前半までを学びました。楽譜を初めて見た時の印象と、実際に演奏した際の印象は違い、曲の難易度としては、高く、ノーミスで演奏するには、曲の初めから、集中を継続する必要があると感じました。ゲームと同じく、難しい曲ほど、攻略したい、と思いが強くなります。12月のレッスンに向けては、11月のレッスン中に指間違いをしたフレーズを集中的に、自己練習をすること、また、残り後半部分の楽譜を予習して、臨みたいと考えています。

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